マッサージ・タイマーセット

この間、久しぶりに仕事の休みの日に、マッサージにいった。ずっと気になっていた、一時間2980円というお店だ。今までのところに比べると、半額という割安さ。技術・サービス面でいかがなものかと興味半分で行ってみた。駐車場も広くて、店内も広くてたくさんベッドが置いてあるが、店の人は二人しかいない。客も私一人だ。すぐベッドに通されて、横たわりマッサージを受ける。そこであっ、いいなあと思ったのは、では今から始めます、と言うと、タイマーをセットした。今までいった多くの店では、タイマーをセットするお店は案外、少なく、マッサージをしてくれるお店の人の目判断というところがあって、自分ではなんか早く終わったなあと思うこともあるが、確かめようもなく、釈然としないまま、指定された料金を支払うのが常だが、ここは単純明快で、ピピっとタイマーがなったら、お疲れ様でしたと終わった。あとマッサージの上手さだが、格段、今まで行っていた店と変わらず、気持ちはまあまあよかった。この値段で、この技術ならまるの範囲だろう。ならなぜ、こんなに安いのか不思議だったか、おそらくかなり安い人件費だろう。今まで行っていたマッサージは店員さんもそこそこきれいな若い女の子で、身だしなみもおしゃれな感じだった。でもここはおそらく五十代ぐらいのいわゆるおばさんで、身だしなみもお世辞でもおしゃれとはいえない雰囲気だ。でも私なんかは、全然、こっちのほうがいい。別にマッサージしてくれる人が、綺麗か綺麗じゃないかなんて、全く関係ないし、それよりも料金が安く、駐車場が広いほうがずっといい。マッサージに来る人は、おそらく私のような考え方のほうが多いのでは、ないだろうか?若いきれいな女の人のマッサージを好む人は、別の目的のお店に行けばいいわけだし。でも、そこでふと考えた。もしかしたら、きれいな若いお姉さんがマッサージをしてくれるのに、重点をおく人たちもいるかもしれない。それは、いわゆる風俗系のマッサージには抵抗があったり、恥じらいのあるような男性が、行くにはもってこいの店なのかもしれない。料金も安く抑えられるし。そうやって考えると、今まで、隣で一緒に寝転がってマッサージを受けていた男性たちは、私とは違った目的で来ているのかもしれないのである。私には関係ないが、なんかちょっと疲れを癒やすために行っていたのが、なんとなく純粋に気持ちよさを享受できない気がした。だって隣にはそういう男性がいるんだもの。